キッチンカーのメニュー選び|差別化は商品でしなくていい
キッチンカー経営のリアル #5
キッチンカーのメニュー選びで悩んでいるなら、私はレッドオーシャンをおすすめします。
競合が少ない商品。
まだ誰も売っていない商品。
オリジナル商品。
開業前の私は、そういうものを探していました。
できれば競争の少ない場所で、自分だけの商品を売りたい。
その方が差別化にもなり、有利だと思っていたんです。
でも実際に現場へ出て分かったのは、お客様は知らない商品より、知っている商品を買うということでした。
今日は、私自身の失敗談も交えながら、なぜキッチンカーはレッドオーシャンから入った方がいいと思うのかを書いてみます。
私もブルーオーシャンを狙って失敗した
実は開業当初の私は、完全にブルーオーシャン思考でした。
最初の商品は、オリジナルのクリームサンド。見た目にもこだわっていたし、写真映えも意識されていましいた。今振り返っても、商品自体は悪くなかったと思います。
実際、「おいしそうですね」と言われることもありました。
…でも売れませんでした。
お客様は足を止める、メニューも見る。
でも買わない。
当時は理由が分かりませんでしたが、
今なら分かります。なぜなら、
「おいしそう」と「買う」
の間には大きな壁があったんです。
有楽町駅前で味わった現実
忘れもしないのが2023年のクリスマス。場所は誰でも知っているJR有楽町駅前です。人通りはかなり多く、出店は私を含めて2台。隣にはクレープのキッチンカーが出ていました。
当時の私は、
「これだけ人がいれば売れるだろう」
と思っていました。
ところが結果は惨敗で、売上は2万円ちょっと。しかも、その半分近くは知り合いが買ってくれたものでした。実質的には1万円程度しか売れていません。
目の前を何千人も通るのに売れない。
正直、その日はかなり落ち込みました。
「商品が悪いのかな」
「キッチンカーに向いていないのかな」
そんなことばかり考えていました。
売れない理由は味ではなかった
今なら理由が分かります。
隣のクレープは誰でも知っています。味も想像できるし、価格もなんとなく分かる。
だから買いやすい。
一方で、私の出していた商品は説明が必要でした。
どんな味なのか。
どんな食感なのか。
何が特徴なのか。
伝えることが多すぎたんです。
イベントや駅前のお客様は、数秒で購入を判断します。
その数秒の勝負で、
「よく分からない商品」
は圧倒的に不利です。
これは味の問題ではありません。
比較のスタートラインに立てていなかったんです。
もし今あなたが開業準備中なら、一度考えてみてください。
あなたの商品は、初めて見た人が3秒で理解できるでしょうか?
説明が必要なら、少し注意した方がいいかもしれません。
その後も現場で試し続けた
もちろん、その失敗だけで結論を出したわけではありません。
その後も色々な商品を試しました。食事系もやったし、スイーツもやった。イベントによって商品を変えたり、新商品を作ったり。。。とにかく現場で試してきました。
その結果、
今の売上の柱になっているのが「チュロス」です。
チュロスは決して珍しい商品ではありませんよね。小さなお子様から、ご年配の方まで、むしろ定番中の定番です。
イベントへ行けば、どこかで必ず見かけます。
つまり、完全なレッドオーシャンメニュー。
レッドオーシャンには理由がある
昔の私は、
「競合が多い=避けるべき市場」
だと思っていました。業界が違えばそうなのかもしれません。
でもキッチンカーは違います。
競合が多いということは、それだけ需要があるということです。
売れているから参入する人が増える。
参入する人が増えるからレッドオーシャンになる。
当たり前の話なんですよね。
逆に言えば、
誰もやっていない商品にも理由があります。
もちろん将来の大ヒット商品になる可能性はあります。
でもこれは、強者の戦略です。
開業したばかりの個人事業主が狙うには難易度が高い。
商品開発と市場教育を同時にやらなければいけないからです。
事例紹介|クリプトニンジャくれーぷ

ここで私が参考になると思っている事例を紹介します。
「クリプトニンジャくれーぷ」というキッチンカーです。
忍者キャラクター(CryptoNinja)の世界観を取り入れたキッチンカー。メインターゲットは(おそらく)子どもや家族連れ。
タペストリーのデザインや装飾にも世界観がしっかり反映されていて、とても分かりやすいお店です。
そして、販売している商品はクレープ
キッチンカーでは王道の商品です。
でも、それがいいんです。
クレープなら子供も大人も知っている。味も想像できる。価格帯も分かる。
つまり、
商品説明をしなくても商売が成立する土台があります。
だからこそ、キャラクターの魅力や世界観がそのまま強みになります。
結果として、
昨年末に始めたばかりにも関わらず、すでに100食〜200食/日の規模で販売できているそうです。(どこかのスペースで話されてました。)
これは、
レッドオーシャンの商品を選び、プラスαで差別化する
その良い事例だと思います。
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先日、私も静岡まで行ってきました( ※備忘録 )。 クリプトニンジャくれーぷ は、リャーさんご夫婦が静岡県三島市周辺で営業されています。今なら、ぷくぷくシールが貰えるとか、貰えないとか^^。お近くの方は是非足を運んでみてください!
差別化は商品以外でも作れる
ここが一番伝えたいことです。
私も含めて多くの人は、
他店と違う商品(=料理)を作らなければいけない。
そう考えます。
でも実際はそうでもないです。
同じチュロスを販売しているキッチンカーでも、売上は大きく変わります。
違いになるのは、
・見た目
・世界観
・看板
・車体デザイン
・接客
・SNS
・ストーリー
だったりします。
私自身も、商品そのものより車体デザインやキャラクターの力を感じることが何度もありました。
お客様は商品だけを買っているわけではありません。
お店全体を通じた価値を買っているんです。
それが「キッチンカー」だったりします。
まずは市場の答えに乗る
開業直後は特にそうです。
どの現場が売れるのか。
どんなお客様が来るのか。
自分の強みは何なのか。
まだ分からないことだらけです。
その状態で、さらに誰も知らない商品を売ろうとすると難易度は一気に上がります。
まずは市場の答えに乗る。
お客様が知っている商品で勝負する。
そして、その中で自分らしさを作る。
私はその順番の方が成功確率は高いと思っています。
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キッチンカーのメニュー選びで悩んだら、私はレッドオーシャンをおすすめします。
競合が多いということは、それだけ需要があるということです。
あなたが今することは、「誰もやっていない商品を作ること」ではありません。
「お客様が知っている商品を、自分らしく届けること」です。
私自身、オリジナルスイーツで苦戦し、色々な商品を試した結果、レッドオーシャンのチュロスにたどり着きました。
一方で、クリプトニンジャクレープのように、定番商品に世界観を掛け合わせて、半年足らずで成功している事例もあります。
だからこそ、これから開業する方に伝えたい。
最初からブルーオーシャンを探しに行かなくても大丈夫です。
まずは需要が証明されているカテゴリーを選ぶ。
差別化はそのあとで考えても遅くありません。
もし今、開業準備中でメニュー選びに悩んでいるなら、一度イベント会場を歩いてみてください。
売れているキッチンカーの商品を10店舗メモするだけでも、市場の答えが見えてきます。
あなたがキッチンカーをするなら、どんな商品を選びますか?
ぜひコメントや返信で教えてください。
では。


知られている商品が選ばれる現実、色々難しいなと感じます。
最初の一歩は「自分らしさ」よりも「伝わりやすさ」なんだと、改めて気付かされました。
私もキッチンカー出店している知人はいますが、キッチンカーをするなら、希望としては品数多いアジアンな屋台ですかね。
アジアンランチという移動販売が好きだからという安易な発想笑
オペレーションなど現実的に考えると、カレーやタコライスが良いと思ってしまいます🐾
お祭りに行くと最近はキッチンカーの出店も多く、何を買おうと迷ってしまいます。ですが、いつもフランクフルトだったり、ベビーカステラだったりを購入しているなと。イメージできること、わかりやすいことって大事だなと読んでいて感じさせられました。
私がキッチンカーするならたこ焼きしたいです🐙